BORSALINO FELT HATS JOURNEY

165年前から受け継いだの伝統的な製法を現代のデザインに昇華させた、最高品質のボルサリーノフェルトハット

 165年前から今まで、手入れされ使い続けている工業器具を用いて、熟練の職人が一つ一つ丁寧にハンドメイドで仕上げております。

その工程は全部で52工程にも及びます。

ブロー・仮縫い
すべてのフェルトハットは素材から始まります。
毛皮は混合され、1857年に作られた木製の特別な機械を使ってブローされます。
この工程では、穴のあいた金属製の円錐に毛皮を降らせ、回転させながら空気を吸い込みます。
遠心力によって毛皮はコーンの表面にぴったりとくっつき、フェルトコーンができて、熱湯が噴射され固定されます。

プレフルリング - インスペクション - スティープ
フェルトフードの仮縫いが終わると、「ローレッティナ」と「ゲイサ」という2つの特殊な機械を使って、繊維を固定するための補強が行われます。

この時点で、3つの品質チェックのうち、最初の検査が行われます。
バックライトで照らされたフェルトの表面が均一かどうか、職人が細かくチェックします。

続けて、100℃のお湯に浸けてフードの寸法を縮める「蒸し」を行います。

フーディング - フード組み立て - 染色 - 縮絨
フェルトのフードをさらに縮めるには、3つの器具を使います。
似たような動きに見えますが、最高の品質のハットを産み出す為に、一つの工程で器具を3つに分けて行います。
この工程はフリングと呼ばれます。

その後、フェルトは「white warehouse(白い倉庫)」に移され、品質に応じて組み立てられ、選別されます。

次の工程では、大気圧と沸点に設定された機械でフェルトを染めます。
その後、フェルトの重さによって90分から240分ほど浸漬させます。

染色後、浸漬と同様の工程でさらにフードの寸法を小さくする「縮絨」を行います。
この工程では、ボルサリーノの職人の経験と技術が重要な役割を果たします。

スチームシェイピング(Scotti Steam Shaping)
円錐形で硬いフェルトフードをケープラインにする基本的な工程です。
補強機には大きな爪があり、フェルトの織り目を壊してクラウンとブリムの間に最初の折り目をつけていきます。
そこからさらに折り目と強度を保つ為に、天然の接着剤であるラック(lac)が使用されます。

次の工程は、ボルサリーノのためにこの工程を考案した職人の名を冠した「"スコッティ"スチームシェイピング」と呼ばれています。
気圧と蒸気を利用する機械にフェルトのケープラインを入れ、アルミニウムブロックでプレスします。
こうして出来上がったものは、クラウン(王冠)の形が整えられ、サイズが仕上がります。

パンプシング - 2回目の成形 - 検品
最初の成形の後、ケープラインの表面を削り、フェルトの手触りや見た目をなめらかにします。
これは特殊な軽石と炎を使って行われます。
前工程と同様、手作業で行うため、熟練職人の技が必要になります。

その後、ブロックやプレス機を使って、帽子の形に合わせた2回目の成形を行います。

フランジング - 仕上げ
2回目の品質チェックの後、フランジ加工を行います。
職人が手作業でつばを整え、フランジングマシンを使ってカールさせます。
裏地、スウェットバンド、リボンなど、すべての付属品を帽子の表面に貼り付けて完成です。

ゴールドのボルサリーノブランドを付けるのは、とても重要な瞬間です。
金色の箔押しをすることで、アレッサンドリア製の帽子が世界的に知られるようになるのです。